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SUNNYSIDE STORY

【イベントレポート】グリーンズ×サニーサイド SUNNYSIDE FIELDSって、なんだ? 〜「いかしあうつながり」を大切にする2社が「共生と調和をめぐる旅」を始める理由〜

2021.08.04

「自然や人と、共生し調和できる場所は、どうやって育まれるのだろう?」

そんな問いを探求するグリーンズとサニーサイドは、連載「共生と調和をめぐる旅」のスタートを記念し、2021年7月5日にオンライントークイベントを開催しました。
イベントタイトルは、『SUNNYSIDE FIELDSって、なんだ? 〜「いかしあうつながり」を大切にする2社が「共生と調和をめぐる旅」を始める理由〜』。

株式会社サニーサイドとその新拠点SUNNYSIDE FIELDS(以下、FIELDS)について知ってもらい、会社の垣根を超えてFIELDSを一緒に作っていく仲間に出会いたい。そんな目的で企画したイベントでした。

今回のゲスト登壇者は、現在「greenz.jp」にて連載中の『共生と調和をめぐる旅』の企画メンバーで、グリーンズ共同代表の植原正太郎さん。サニーサイドからは社長の多田が登壇し、秋吉がファシリテーターを務めました。28名という予想を上回る方々に参加いただき、サニーサイドチームの緊張感は最高潮に。自分たちの思いを伝えるべく力を込めた、1時間のトークを振り返ります。

登壇者

NPO法人グリーンズ 共同代表 植原正太郎
NPOグリーンズで健やかな経営と事業づくりに取り組む。
都会のど真ん中に畑をつくるURBAN FARMERS CLUBの理事も兼務。
山で暮らしたいけど、海釣りもしたい一児の父。
2021年5月に熊本県南阿蘇に移住。

株式会社サニーサイド 代表 多田周平
1977年生まれ。香川県出身。大学卒業後、ビルメンテナンス会社に就職。
その後独立し、「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念のもと、
個性あふれる仲間と共に10年間、会社経営を行う。
趣味は風呂とサウナ。
たくさんの人の輪の中にいるのは苦手だが、人の輪を眺めるのは好き。

SUNNYSIDE FIELDS プロデューサー 秋吉直樹
1988年生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、地元市役所で3年間勤務。
その後、香川県地域おこし協力隊にチャレンジするために香川県へ移住。
中小企業の採用支援をする会社を起業した際、多田と出会い意気投合。
昨年4月からサニーサイドに参画し、SUNNYSIDE FIELDSでプロデューサーを務める。
趣味は筋トレとカレー。面白法人カヤックでも、全国の移住・関係人口担当者コミュニティを運営している。

 

「共生と調和」を探求した10年間。次は、開かれた場で体現したい

秋吉 今、サニーサイドは香川県まんのう町の長尾という地域で「SUNNYSIDE FIELDS」という新しい拠点を作っています。それにあたって、今年の6月からはグリーンズと一緒に『共生と調和をめぐる旅』という連載をスタートさせてもらいました。

植原 「共生と調和」は、綺麗事だけじゃなく困難もたくさんあるテーマですが、どうしたらそれを社会で実現できるかを、全国のプレイヤーを取材し探っていく連載ですね。

秋吉 この「共生と調和」というテーマは、僕たちサニーサイドのコンセプトでもあるので、まずは会社紹介からさせてもらいますね。

サニーサイドは香川県丸亀市にあって、今年で11年目を迎えます。従業員は135名ほどで、創業以来、商業施設の清掃業務をメインにしてきました。数年前からは、高松にホステルとカフェを開いたり、農薬や化学肥料を使わない農業を始めたり、教育事業としてプログラミング教室も開講したりと事業が多角化してきました。

その中で僕たちが一番大切にしてきたのが、「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念。メンバーの中には、障害を持つ方々や引きこもりだった方々のような、一般的には就労弱者と言われてしまう人たちも多くいます。
とはいえ、助成金に頼るわけではなく、自分たちの出す利益で経営してきたのが特徴です。

植原 今日の秋吉くん、普段からは想像できないくらい、借りてきた猫みたいに緊張してますね(笑)。

僕たちNPOグリーンズは一言で言えば、関係性のデザインを探求して「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」を目指す非営利組織です。2006年にメディア「greenz.jp」を立ち上げ、地域の課題や社会課題について取り上げてきました。最近の僕たちの信念としては、直接的な課題解決だけじゃなくて、足元を見つめ直し、地域にいる人や生き物のニーズをもとに「人と人」や「人と自然」の関係性、自分自身との関係をデザインしていくことが、持続可能な社会につながるということです。

秋吉くんが声をかけてくれるまで僕はサニーサイドを知らなかったのですが、話を聞くうちにすごく面白い企業だと思って。サニーサイドは、人がハッピーになるような仕事のあり方、地域のあり方を探求していますよね。

多田 そうですね。僕たちは「個性が共生し調和が発展を生む」という理念で10年間やってきましたが、その理念を実現するには「誰かを思いやること、好きなものを好きでいること、自然に感謝すること」の3つが大切だと気づきました。それをより多くの人が実践できれば、もっと面白い世の中になると考えて、FIELDSのプロジェクトを始めたんです。

秋吉 FIELDSができる「まんのう町」は、高松から車で1時間ぐらいの場所にある、人口17,000人くらいの小さな町で、僕らが拠点を作る長尾というエリアは民家以外は何もないような場所です。一年目にやろうと思っているのは、野菜を美味しく食べていただくためのキッチンとマーケット。それに、インドネシアから独自に輸入するカカオ豆やコーヒー豆で、チョコレートやコーヒーも提供します。ものを買うだけじゃなく、それらをテーマにしたあそび、体験、コミュニティ作りを進めていこうとしています。


看板屋さんがあった建物をリノベーションして作り替えている。現在は、解体が済んで躯体だけの状態。

もちろん、お金の面でも持続可能なあり方を探求しますが、僕たちは「地域の方と共にある」という「あり方」自体を一番大切にしたいと思っていて。地域の人と一緒にレシピを開発したり、お手伝いしていただくことを通して地域の生活の一部になることを目指しています。

連載の企画を通して、「外に開いていく」楽しさを知った

多田 サニーサイドのこれまでの10年は、振り返れば「人と人、人と経済、人と組織の調和をはかることで、人がどう幸せになるかという探求」でした。

でも、去年の秋にグリーンズと出会い、「外」を知ってしまったんですよね。「外」と言うのは、会社という組織の外にある、自然や地域といった大切なもの。それらに、これまで目を向けてこなかった自分たちに気付かされたんです。敢えて「外」を見ずにいることもできますが、グリーンズとお話しする中で、「外」と触れ合うことの楽しさを知ってしまったわけです。

植原 教えてしまった(笑)。

多田 もちろん、閉じていた方が、リスクも、苦労することも少ない。でも、やっぱり僕たちは開いていく楽しさや、それに伴う努力を前向きに選んでいきたいなと思いました。

植原 グリーンズとしても、これは嬉しいプロジェクトなんですよ。僕たちはメディアを15年続けてきた中で、全国のプレイヤーたちとつながってきました。それに伴い、新しいチャレンジをしようとしている方に対して、人をつなげたり、知見を提供していく「学びの編集」ができるようになってきたんです。

今までは、それを発揮する機会が少なかったのですが、サニーサイドが新規事業にあたっての学びを必要とした時に、グリーンズに声をかけてくれた。そのおかげで、僕たちの資源が生かされている感覚があります。

グリーンズとサニーサイドが「共生と調和をめぐる旅」の中で訪れた、千葉県木更津市「KURKKU FIELDS」での一幕

秋吉 サニーサイドが「外」に開いて地域視点や環境視点を持てたのは、まさに正太郎くんたちとの出会いのおかげ。これから、さらに事業が広がりそうな予感がしています。

先ほど、正太郎くんはサニーサイドのことを「面白い企業」と言ってくれていましたが、どのあたりが面白いと感じましたか?

植原 よく「香川のビジョナリーカンパニー・サニーサイド」と表現してるのですが、自分たちが思い描くビジョンを、しっかり体現しながら10年間大きくなってきたところですね。今、サステナビリティの文脈の中で「ポスト資本主義」や「利益優先ではない会社・経済のあり方」というトピックがありますが、それを実践している企業が「香川におったわ!」という感覚でした。

それに、FIELDSに関しては通常ではありえないピボットというか(笑)。施設の清掃・管理運営という領域から、いきなり、山の中の空き工場を買ってそこをリノベーションするって、結構イカれた事業展開だなと思っていて。もちろん、これは褒め言葉です。これまでの自分たちの事業にとらわれることなく、清掃事業の中で体現してきたことを外に持ち出して、地域自体を良くすることに注いでいく。すごいチャレンジだと思うし、「そこに生まれる景色を見てみたい」という気持ちがあります。

FIELDSが、地域や日本にとって良いものになれば、それを真似して新しいチャレンジをする人も増えてくると思うので、その始まりに貢献できるのは嬉しいことです。

秋吉 「イカれてる事業展開」の言葉にサニーサイドメンバーも笑っていましたが、困難を覚悟してでも、今までの領域から出てみようと多田さんが思ったきっかけは何でしたか?

多田 会社って、世の中に足りないものを提供することで、みんなから感謝されるものだと思っていて。今はコロナ禍もあって、明るさや希望、冒険、勇気といったものが、世の中に一番足りていないと感じるんだよね。
サニーサイドの今までの実践や理念を通じて、世の中にそうした言葉を体現するような場所を作れたら、僕個人として、人として心震えるものがあるなと思ったんです。

垣根を超えた、フラットな関係性の仲間を増やしたい

秋吉 多田さんは、「サニーサイドらしさ」をどのように考えていますか?

多田 やっぱり、「いろんな人が、力を合わせて様々な仕事をしている」という状況がサニーサイドらしいよね。でもこれって、特殊な状況だとは思っていなくて。社会において、人口の8%近くがいわゆる「障害」を持たれている方。AB型だったり、左利きだったり、そういう人たちと同じくらいの割合で存在しているのに、僕たちは仕事や街でなかなかそういう人たちに出会わない。その出会わない状況の方が、よっぽど不自然だよね。

サニーサイドでは、障害を持つ方、その隣には大学生、もう一個隣には元引きこもりの人がいる。力を合わせて仕事して、会話して、たまには飯食って。そういったことが、当たり前にある環境。特別扱いもしないし、みんながフラットに一緒にいる状態、それが僕たちらしさかな。

植原 FIELDSのプロジェクトを通じては、外部から関わってくれる人も増えるといいですよね。たとえば、まんのう町の人たちを取材するとか、地域の面白い文化や風土を記事化していくと、いろんなきっかけが生まれますよね。

SUNNYSIDE FIELDSが建つ、まんのう町長尾の風景

秋吉 それはいいですね。会社という組織の垣根だけじゃなく、「お客さんとサービス提供者の垣根を壊していきたい」という話もしています。今の時代、両者があまりに分断されすぎて、ちょっと面白みに欠けると思っていて。「役に立ちたい」という気持ちで仕事して、「ありがとう」の気持ちとしてお金をいただく。地域と共にあることを大切にする上でも、そのシンプルな構造は重要な気がしています。

近々、クラウドファンディングを予定していたりもするのですが、建物を作る段階でも、地域や遠方のみなさんにもご協力いただきたいことがきっとたくさん出てきます。共感してくれる人たちと一緒に場所を作って、一人一人にサニーサイドフィールズの一員だと思ってもらいたいですね。

植原 FIELDSの取り組み自体が、いい意味で余白だらけのプロジェクトなんですよね。これがもし、商業施設作りが専門の会社であれば最初から完成形が出てきちゃうところですが、サニーサイドにとっては今回が新しいチャレンジで、その中でたくさん周りの手を借りたり、アイデアをもらいながら、みなさんと一緒に作っていこうとしている。早いうちから関われば、FIELDSという場を借りて、いろいろと楽しいことができるんじゃないかなと思います。

多田 この取り組みに共感してくださるみなさんと仲間になれたら、最高ですね。

秋吉 SUNNYSIDE FIELDS準備室Instagramで、施工の様子や、関わり方に関する具体的な案内も随時更新していくので、ぜひチェックしてみてください。公式LINE「Fields準備室@中の人は秋吉」でも友達登録をしていただいて、質問や「一緒に働きたい」など問い合わせいただければ、僕がお答えさせていただきますので。ぜひ、よろしくお願いいたします!皆様、本日はお時間割いていただき、本当にありがとうございました。またぜひ直接会えるのを楽しみにしております。今後ともよろしくお願いいたします。

多田・植原 ありがとうございました。

 

【SUNNYSIDE FIELDSの準備室ができました】
2021年11月にOPEN予定!「SUNNYSIDE FIELDS」開業までの道のりをお伝えします。

「誰かを思いやること」
「好きなものを好きでいること」
「自然に感謝すること」
この3つを大切にしながら場所をつくり、育てていきます。
みんなに開かれた公園のような場所にするために、地域の皆さんと共に創り上げていけたらと考えています。
ぜひ「SUNNYSIDE FIELDS」を一緒に育てていきませんか?
21年11月のオープンに向けて、準備していく様子をお伝えすると共に、Fieldsに関わりたい方への「関わりしろ」についてお知らせします。

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