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SUNNYSIDE STORY

物差しは自分にある

2016.07.20

ここ数か月で、主力メンバーが卒業していった。

現場を管理している堀江君は、苦しそうな顔でよろこんでいる。

心中察します。

僕もきっと立場が変われば同じようになるだろう。

苦しいけれど、これはきっと慶び事であると思うんだ。

以前にも書いたが、サニーサイドでは、定期的にレポートを提出してもらい面談を実施している。

テーマとしては

  • 現在の仕事をすることにより、それ以前の自分と今の自分を比較し、変わった(成長できた)なと思うことがあれば教えてください。

  • 宿泊されるお客様に「レオマに来て本当によかった!」と心から満足していただくために、私たちが出来ること、やらなければならないと思うことをすべて書いてみましょう。

  • あなたの今後の目標を教えてください。仕事&プライベート(半年後、1年後、将来)

これらの3つの問いは、小さな自己刷新を促すものである。

他人とではなく、自分自身の「今」と「過去」を比べる。

そこで自分自身が成長出来たと書けることがひとつでもあればよい。

それをきちんと評価されることにより、彼らは認められたという実感を得る。

これこそが「自信」である。

それはお金では絶対に買えないものであり、これから逞しく生きていくために必要なものである。

また、日々の仕事の中では、様々な社会的背景をもつ、年代も違う、様々な人々が協力して一つの目標に向かって力を合わしている。

その中でお互いの違いや異なりを受け入れ、認めあうという、コミュニケーションの経験を通じて、各自なりの「包容力」を身に付ける。

それらの経験を通じて成長した彼らは、いつかサニーサイドから旅立っていく。

僕らは地域の就労支援施設と協力し、彼らがより広い社会で活躍してくれるようになることを勧めてきた。

そりゃ、企業経営としてみたらマイナスなことは多い。

一人前になったら卒業するのだから。

けれど、ただの雇用だけで終わらないのが、他社と違う特別なところだし、より広く社会の役に立ち、僕ら自身が成長するためには、どんどん循環していかなきゃならない。

日々困難も多かったが、5年をこえてやっと、卒業を「よかったね。」といえる会社となった。

起業するときから、僕らが今の時代に問われているのは、「どう儲けるのか?」だけではない気がしていた。

平たく言えば21世紀という時代にふさわしい企業とは?という問いを自問自答していた。

僕らは暗中模索しながら今のサニーサイドのモデルをつくった。

そして、今のあり方と結果を社会に示すことが、今の時点での答えである。

その答えの出し方は、状況や環境によって変わっていくのだろうけれど、企業としての生き方への問い自体は常に変わらない。

これから先も、常に自分らしさに向き合い、自問自答しながら答えを探していければと思う。

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