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SUNNYSIDE STORY

アルバイト生活10年以上。もがき続けて見つけた自分の役割 福岡 政和

2019.01.24

「みんなで協力しないとやっていけない会社なんですよ。それが良いところですね」サニーサイドで4年目を迎えた福岡さんに、会社の良いところを聞くと、こう切り出してくれました。「一人でできる仕事ではないので、必然的に色んな人と協力しながらでないと進めない。そうなると自然と仲間意識が生まれますよね。そこが好きですね」たくさんの力を合わせることを意味する「協力」という言葉。ですが、福岡さんのいうその言葉には、もっと深い意味が込められているような気がします。”「力」だけじゃなく「弱さ」も合わせて初めて本当の協力” 自分の仕事を見つけるのに長年苦労した福岡さんだからこそ、そうした「優しい協力」の大切さに気づけたのかもしれません。

「今までの人生の中で3本の指に入るくらい嬉しかったですね」福岡さんがサニーサイドから正社員への打診を受けたのは、アルバイトとして入社して1年が経とうとしている頃。「全然予想してなくてびっくりしたんですが、必要とされているということがとても嬉しかったです」新卒で入社した会社で厳しい上司に巡り会い、25才の時に体調を崩し退職を余儀なくされた福岡さん。そこからご自身の体調と向き合いながら、10年以上アルバイトで食いつなぐ生活が続きました。そんな時、地域若者サポートステーションを通じて、サニーサイドと出会います。「正直、最初は1年くらいでやめようと思ってたんです(笑)。体力的にもしんどい仕事だったので。それでも徐々に出来ることが増えてきて、色々と任せてもらえるのがやりがいになって、楽しくなってきたんですよ。社員の方から声をかけてもらえるのも嬉しかったですね。『あ、気にかけてもらえてるなぁ』と感じてました」

仕事を任せてもらえるやりがいに加えてもう一つ、福岡さんは自分なりのやりがいを見つけていました。「うちの会社には昔の自分と同じような事情を抱えているスタッフがたくさんいます。そうした人たちのために、自分の経験を還元していきたいですね。やっぱり実際に経験してみないと分からない辛さがたくさんある。そこをフォローしていくのが自分の役割かなぁと思ってます」自分の経験を還元する。仕事上で大切なことに間違いありませんが、福岡さんにとっては自分の弱さや過去の大変な時期に向き合うことでもあります。そうした経験にフタをして、見ないように仕事することもできます。けれど、福岡さんがそれをせずに、あえて自分に向き合うことを選択したのは、大変な想いをしながらも一生懸命に働く仲間が目の前にいたからなんだろうと思います。仲間意識をきっかけに、自分の経験に意味を見い出し、自分なりのやりがいを見つけていました。

最後に福岡さんに、どんな人と一緒に働きたいかを聞いてみました。「もがいた経験のある人がうちの会社には合ってる気がします。うちには悩んでいたり、辛い過去を持っているパートさんも多い。自分自身が苦労を経験している人でないと、そうした人の気持ちに気がつきにくいと思うんです。優しさがないとこの仕事は続かないですよ。自分自身もまだまだ弱い部分が多いので、みんなと一緒に協力しながら成長していきたいですね」人は誰でも強い部分と弱い部分があります。その濃淡を個性と言うのかもしれません。サニーサイドには色んな個性のスタッフがいて、その個性ゆえに、世の中が勝手に創り出した「普通」との間でもがいている人がたくさんいます。そうした仲間との協力は、互いの強さと弱さを理解することから始まるのだと思います。「自分の経験を還元することが役割」そう話す福岡さんは、まさに互いの個性を理解し合うために、自ら弱さに向き合い、それを開示することで「協力」の一歩目を踏み出そうとしています。そうした無数の一歩目が、やがて「優しい協力」という文化を形作っていくのだと思います。そうした無数の一歩目が、やがて「弱さ」をその人らしい「強さ」に変えていくのだと思います。

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