常識を疑う
「今のターゲット設定は本当に正しいのか?」
インバウンド(訪日外国人)が主に泊まると一般的に言われているゲストハウス。
この事業を始めるとき、冒頭の疑問が頭にありました。
なぜなら、都会や観光地のあるゲストハウスはインバウンド需要のおかげで軒並み80%越えの高稼働、しかし香川県のような地方都市においては、その稼働率は27%と厳しいのが現実です。
香川県もインバウンドが増えたといっても、全体の割合としてはまだまだ低い。しかもそのほとんどが大人数のツアーで来て、大手ビジネスホテルにて宿泊するため、ゲストハウスには来られません。
ということは、本来のゲストハウスがターゲットとしているインバウンドを狙うのは、現状では少ない需要の所に竿をさしているということではないのか?と思いました。
それなら、日本人が泊まってみたいと感じるようなゲストハウスをつくったならどうだろう?
その仮説を検証してみようと試みたのが、サニーデイホステル(SUNNYDAYHOSTEL)です。
出発点は、ズバリ!
「自分が泊まりたいゲストハウス」
いくつかの特徴を並べると、
1.安心・安全、プライバシーの確保
欧米人と比べ、日本を含めたアジア圏の人はこれらを重視する傾向にあると思います。
ですので、サニーデイホステルでは2階を女性専用フロア(DOADOA)とし、1人1部屋。
部屋数は3部屋。
3人でバス、トイレを共有できるようになっています。
4階はワンフロアを一組貸し切りとしています。
これらのフロアと部屋にはカギがついており、セキュリティは万全です。
2. 新たなゲストハウス利用者層の開拓
4階のMITATEはファミリー・グループの貸し切りのフロアとしています。
これにより、今まで旅館などしか選択肢のなかった小さなお子さまを連れたご家族も、気を使わずにゲストハウスにお泊まりしていただけるようにしました。
また中高年のご夫婦が泊まったりされており、ゲストハウスに持つイメージを変えることにつながると思います。
3.肩に力が入らない程度のオシャレ感
バリバリにオシャレで、こりにこったデザインのゲストハウスを作ろうと思えば作れます。(お金はかかりますが・・)
けれど、それらが行きすぎると人が窮屈になります。
人とデザインが適度な距離感を保つことで、その人の個性が出せるとおもうからです。
ですので、ホステルの備品たちは、無印良品やIKEAを中心に、程よくオシャレにしています。
ただ、配置や配色、小物の充実度にはこだわっています。
※※※
こんな感じでやってみたのですが、さぁどうなるでしょう。
楽しみだな。
ちなみにサニーサイドを始めたときも、周りは反対だらけ。
NPO、障害者就労継続支援事業の時もそうだったなぁ。
いつもみんなが困難だと言うことにこそ意義があると感じ、そこに嬉々として飛び込もうとする癖があります。
相談できる人もいないし、背中を押してくれる人もいないので、時折寂しく思うんだけど、、、
いつかまたどこかで出会えるでしょう 。
またね
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