寛容さを知る
2019.10.29
佐賀県武雄市に行きました。
武雄市立図書館と御船山公園で行われている”チームラボ”のアート作品を体験するために。
両方ともデザイン的にも素晴らしい空間であったことは当然なんですが、
いちばん感心したのは、ここは
「誰でも来れる場所、つまり誰も排除しない場所」だったこと。
当たり前にあるような図書館や美術館ではちいさな子供がいる親たちは来ることができません。
けれど、ここはそれを簡単に受け入れることができている。そして、若い人も、老人も、障害がある人も、海外の人も、みんながひとつの箱の中に共存できている。
これってきっとつくる人側のセンスによるところが大きいのですが、
僕らはついつい「今、もしくは今までの自分たち」が基準になってしまう。
喩えて言うと、
「本や作品を静かに観るのが好きな人」たちがつくる場所は、
「本や作品を静かに観ることが好きな人」たちしかこれないような狭い場所になりがち。
目を向こう側につける、そういうことって大事だと思うな。
寛容で包容力のある空間づくりをできれば、もっと社会のゆたかさを知るきっかけも増え、生きやすくなる人って多いと思います。
特に文化施設はそのきっかけになるものであって欲しいなと思います。
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複雑になった今の世の中に「唯一の正解」はなくなった。
それを解いていくには複数の答えを持っておくか、このように寛容で包容力のある大きな答えで包み込むかだと思う。
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できるってことを知ってやるのと、できっこないと思ってやるのとでは、できる可能性は大きく違ってくる
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